【FPの話】第15回 セーフティネットと関連法規について
こんにちは。ナンドーです。
このブログでは、自分の実体験をもとに色々役に立つ情報や雑記を記載していきます。
本日のテーマは「セーフティネットと関連法規について」です。
何だか難しいタイトルですが、自分が理解できるようにかみ砕いたものを記載します。
自分の備忘録も兼ねていますので、読みづらい点があるかもしれませんが
そしたらコメントください!
1.【始めに】セーフティーネットとは?
銀行口座にお金を預ける、何か金融商品を買う、というときに
「もしお金を預けている銀行が潰れたら自分の預けている預金はどうなってしまうのか?」
「騙されて自分の意図してない金融商品を買ってしまったら取り消すことはできるのか」という
不安は少なからずあるかと思います。
セーフティネットとは、そのような不安に対して顧客の資産を守る仕組みのことを言います。
状況に応じた4つの物があるので、そちらについて解説していきます。
2.【結論】金融顧客はそれなりに守られている
自分は何も悪くないのに、金融機関が潰れたがためにお金が全部無くなってしまった!というのは
非常に困るので、制度や法律で金融機関が潰れても顧客は一定の保護を受けられるようになっています。
例えばある銀行に普通預金をが300万円預けていたのに、いきなり潰れることになったら場合でも
この普通預金はちゃんと保護されます。
これは銀行だけでなく、証券会社でも保護されます。
なので、銀行が潰れてお金が無くなったら大変!などと思ってタンス預金をしてしまう、というようなことは
意味がない、ということですね。
むしろ泥棒に入られるリスクの方が高いので、オススメできません。
ちゃんとこのような仕組みを使ってお金を保護することが大切です。
3.【詳細】主なセーフティネットはこちら
金融にかかわるセーフティネットは主にこの4つです。
①預金保険制度
金融機関が破綻した場合に預金者を保護する制度です。
簡単に言うと預金の保護ですね。
具体的には1金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円まで+その利息が保護されます。
「1金融機関ごとに」というのがミソで、1,000万円を超える資産を持っている方は
複数の銀行に分けて入れておけば大丈夫、ということになります。
もし、預金を分けていた銀行が合併となった場合は、
合併後の1年間に限りその合併数(2行なら2,000万円)まで保護されます。
注意としては「外貨預金は保護の対象外」ということです。
利息が高いから…と外貨預金されている方いませんか?
十分お気を付けください。
ちなみに、外貨預金は預金時、引出時共に為替手数料が取られるのと
為替の影響をモロに受けるのであまりオススメできません。
詳しくは別途ブログに書きたいと思います。
②日本投資者保護基金
証券会社が破綻した時に投資家が預けている金融資産を返してもらえる制度です。
この場合は1人あたり最大1,000万円まで保証されます。
ここでややこしい問題を一つ。
日本投資者保護基金で「証券会社が保管の委託を受けている外貨建てMMF(投資信託)」の
損害は補償される。○か×か?
①で出てきた外貨預金は預金保険制度の保護対象外だし、この「外貨建てMMF」も「外貨」って入っているから
ダメなような…。
正解は○です。保証されます。
両方とも「外貨」と出てくるから勘違いしそうになりますね。
ちなみに銀行で購入し、銀行で管理されている投資信託は補償対象外です。
これまたややこしい…。
③金融商品販売法
金融商品を販売する業者は顧客に説明をしないといけない、という法律です。
これに違反して顧客に損害が生じた場合は販売業者がその損害を負う、ということになっています。
保険等の契約で、ちゃんと説明されて理解してますね、という確認を取るのはこの法律に乗っ取っているということですね。
④消費者契約法
事業者による不適切な行為により、消費者が誤認、困惑して契約の申し込みをした場合は
それを取り消すことが出来る、という法律です。
クーリングオフの事?と思ったのですがちょっと違うようです。
違いはこちら。理由の有無化が関わるようです。
⑤金融商品取引法
投資家の保護です。
金融商品取引業者等は、顧客の知識、経験、財産の状況および金融商品取引契約を締結する目的に照らして
不適当と認められる勧誘を行ってはならないとされています。
これを「適合性の原則」といいます。
また、金融ADR制度というものがあり、金融機関と利用者との間で生じたトラブルを裁判以外で解決を図る制度をいいます。
利用手数料は原則として無料とのこと。へえー。
4.【まとめ】安全に資金を守りましょう
本日はセーフティネットについて紹介しました。
コロナ禍で色々倒産が騒がれたりしていますが、銀行や証券会社が危うくなったとしても
一般庶民であればそんなに心配しなくでも大丈夫ということです。
お金はタンスにしまわず、外に出して経済を回すようにしましょう。
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それでは今日も一日ご安全に!