nandoblogのブログ

30代後半、機械系エンジニア、2児の父のブログです。

【FPの話】第17回 債券について

こんにちは。ナンドーです。

このブログでは、自分の実体験をもとに色々役に立つ情報や雑記を記載していきます。

本日のテーマは「債券について」です。
預貯金、株という言葉は聞いたことあっても、債権について詳しい方はあまり多くないかと思います。

昨日のブログで、貯蓄型金融商品について書きましたが
結果として「預貯金ではお金は増えない」ということはお判りいただけたかと思います。

nandoblog.hatenablog.com

 

といっても株に手を出すのはちょっと怖いかも…という方に
「債券」はちょうどいい商品だったりします。

このブログでは教科書の中から極々簡単にわかるように説明しますので
是非とも参考にしていただければ幸いです。 

 


1.【始めに】そもそも債券とは?

「債券」とは国や企業が投資家からお金を借りる際に発行する借用書、と覚えていただければいいかと思います。
要は投資家が国や企業にお金を貸して、その借金に対して利息をもらう、という感じですね。

国が発行する債券は「国債」、会社が発行する債券は「社債」です。
何か聞いたことあるかと思います。

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1.1 債券の特徴
 債券は特性として、あまり値動きが大きくありません。

 株は景気の動向に応じて、ものによっては±50%くらいの値動きをしますが
 債券はかなり小さいといわれています。
 大きく値上がることはないけれど、損する可能性も少ないということですね。

 

1.2 債券の種類
 主に下記のような分類になります。
 
 ①利払いの方法による分類
  「利付債」…定期的に一定の利息が払われる債券。インカムゲインというやつです。
  「割引債」…利息は無。ただし、額面金額(売った時の金額)よりも低い金額で発行される債券。
        100円で買えるけど、売るときは110円になる感じ。
 
 ②新規発行かどうかによる分類
  「新発債」…新たに発行される債券。
  「既発債」…既に発行されて、市場で取引されている債権。

 ③円貨か外貨かの区分け
  「円建て債券」…払込、利息、償還(債券の期限が終わって返金されるもの)が円貨で行われるもの。
  「外貨建て債券」…払込、利息、償還が外貨で行われるもの。為替リスクを伴う。

 

1.3 債券のリスク
 安定して損する可能性は低い、と書きましたが、それでもリスクゼロ、というわけではありません。
 社債の場合、その買った債権を持っている会社の経営が悪化し、債券の元本や利息の支払いが滞ったり
 最悪つぶれてしまう可能性があります。
 この場合、元本保証があるわけではないので、債権は単なる紙くずになります。
 これをデフォルトリスク、債務不履行リスクといいます。

 そうならないために信用リスクを知るための「格付け」というものがあります。
有名な格付け会社S&Pでは、AAAからDまでの10段階で格付けをしています。

 もちろん格付けの高い会社は安定しており、リスクは低いのですが
 その分債権の値段は高く、利回りも低くなります。
 逆に、格付けの低い債券は値段が安く、利回りはよいように設定されています。
 (そうしないと買ってもらえないから)
 
 債券の特性から考えると、どんな商品を選ぶのがいいかはおわかりいただけるかと思います。

 

2.【結論】個人向国債は安定した商品

とりあえず概要と種類は分かったけど、何の債券がいいのか?という話になるかと思います。
一番安定している債券は「国債」と言われています。

「日本って借金だらけなのに、これ以上借金をさせるようなことをして大丈夫なの??」と
思われる方もいるかと思いますが、よくよく考えたら日本という国が潰れるなら
その前に他の大企業が大変なことになるはずです。

国債が利息を払わなかったり、支払いを滞らせたらとんでもないことになります。
なので、個人が国債を買う分には特にそんな心配はありません。

個人向国債は3種類あります。こんな感じです。

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ちなみに2020年8月7日現在の運用金利(基準金利からそれぞれの値を引いたもの)は

どれも0.05%です。普通預金の5倍、定期預金の2.5倍ですね。

購入単位は1万円単位で、まず元本割れするリスクは無いと考えると
定期預金よりはいい商品であると考えます。
ただし、この期間中に中途換金(途中で解約)してしまうと直前2回分の利息相当額を
支払わなくてはならないので、いつまでそのお金に手を付けないでいられるかを考えて
購入する必要があります。

購入までの手間を考えると…うーん。

 

3.【詳細】債券の利回りについて

債券の利回りは4種類あります。

①直接利回り
購入した額に対する毎年の利息収入の割合です。

直接利回り=表面利率/購入価格×100[%]

表面利率1%で、購入価格150円だったら、直接利回りは1/150×100=0.67[%]となります。
直接利回りは、表面利率が同じ場合、購入価格が大きくなればなるほど小さくなります。
何かこの定義ややこしい…。


②応募者利回り
債券の発行時に購入し、償還まで所有した場合の利回りです。
最初から最後まで持ってた場合、ということですね。

③最終利回り
既に発行されている債権を時価で購入し、償還まで所有した場合の利回りです。
途中から買って最後まで持ってた場合、ということですね。


④所有期間利回り
償還を待たずに債権を売却した場合の利回りです。
最初から、もしくは途中から買って途中で売った場合、ということですね。

とりあえず利率の計算はなんかややこしいです。
でも表面利率よりも、実際の利回りが大きく算出されたら
「うまく運用できてる!」と思ってテンション上がるかと思います。
数値のマジックのような気もしますが、覚えておいて損はないかと思います。


4.【まとめ】債券は安定したものを買いたい人にオススメ

本日は債券の紹介をしました。
国債は安定していますが、やはり利率は低い…。
「もうちょっと利率がよくて安定しているものはないの?」という方には
米国債券のAGGを紹介します。

AGGという債券は「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF」というもので
非常に優秀なインデックスファンドといわれています。
詳細は下記の動画をご覧ください。

www.youtube.com

ただし、外国株なので為替リスクと元本割れリスクはあります!
株も債券も最終的な判断と責任は自分自身ですので、くれぐれも慎重にお願いします。

 

FPの話の出典はこちらです。

自分と一緒に勉強しましょう!(仲間が欲しい…)

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それでは今日も一日ご安全に!