【お金の話】第26回 保険の基本について
こんにちは。ナンドーです。
このブログでは、自分の実体験をもとに色々役に立つ情報や雑記を記載していきます。
本日のテーマは「保険の基本について」です。
色々デリケートなテーマなので、あまり突っ込んだ話はまた改めるとして
そもそも保険はどういう役割で、どういった人が必要なのかというのを
改めて考えてみることにします。
1.【始めに】そもそも「保険」の役割とは?
まず、最初に認識しておかなければならないのは
「保険に入っている=病気や怪我が治る」ではない、ということです。
「え?違うの??」と思った方は考えのすり替えが起きています。
「保険の役割」とは「病気や怪我になったときに、健康保険組合や保険会社からお金がもらえる」
ということです。
いわれてみれば当たり前のことですが、この認識を誤っていることが多々あります。
なので、「社会人になったら保険に入っておきましょう」とか
「お守り代わりに保険に入っておくのがいいです」とか
理屈で考えたら全く意味の通じない言葉に乗せられて
生命保険に入ってしまう、というようなことが起きるわけです。
2.【結論】民間保険が必要になるのは「めったに起きないけど、起きたら破綻する」場合
「保険」というと一般的に生命保険のことを思い浮かべると思いますが
その前に「公的保険」というものがあります。
日本は「国民皆保険」という制度を取っています。
自営業者であれば「国民健康保険」
会社員であればそれぞれの会社の「健康保険」に加入しています。
どの医療機関に行ったとしても、健康保険証があれば
かかる医療費は基本全体の3割となります。
ということは普通に生きている人は
基本的には医療費は3割負担でいられる、ということです。
じゃあ民間の保険に入る理由はどこにあるのか
皆さんは把握されていますでしょうか?
結論として、民間保険が必要になるのは
「めったに起きないけど、起きたら破綻する」という
レアケースが発生する場合になります。
ここをちゃんと把握しておかないと
補償はいっぱいあっても使わないでお金が消えていくだけの
無駄な保険に入ってしまうことになるので注意が必要です。
3.【詳細】公的保険でどこまで賄える?
では民間保険が必要となるレアケースとはどんな場合かを考えてみます。
※具体的な金額とかを書くと長くなりすぎるので、本日は制度の紹介にとどめます。
普通に生活している分には、一般的には
大きな医療費はかからないことは皆さん理解されていると思います。
問題は下記のような不測の事態が起きた時だと思います。
では不測の事態が起きた時にどうなるのかを考えてみます。
「もし突然大きな怪我をしたら3割負担だとしても大金がかかるでしょ?」
この場合は高額療養費制度が使えます。
詳細はまた別途書きますが、簡単にいうとどんなに治療費がかかっても
月の自己負担は最大10万円程度の範囲には収まります。
「いきなり大きな病気になって働けなくなったらどうするの?」
そのために毎年健康診断を受けて突然大きな病気が発覚するリスクを減らしているわけです。
もし、突然働けなくなっても、健康保険組合に入っているなら
傷病手当金が出るので、手続きをすれば月々の給与の67%は補償されます。
(国民健康保険では傷病手当金は出ないのでご注意ください)
「病気や怪我で障害が残った場合はどうするの?」
障害基礎年金、障害厚生年金の制度があります。
詳しく知りたい方はこちら。
ここまで、すべて公的保険で賄えています。
では生命保険会社の保険はいらないのかというと、そうではないと考えます。
それは下記のケースです。
「いきなり死んでしまったら残された家族はどうするの?」
健康保険組合から遺族基礎年金や遺族厚生年金が出ますが
これはこれまでの収入を賄える額には達しません。
ここでついに民間の生命保険の出番です。
一般的には子供が小さい場合は3000万円くらいの死亡保険を持っておけば
賄える、といわれています。、
ただし、ここはそれぞれの人の環境によって異なるので
個人でちゃんと算出する必要があります。
このことから本当に民間保険が必要になるのは
「家族持ちで、死んでしまったら生活するお金が足りなくなってしまう場合」に
限られると考えられます。
4.【まとめ】何が必要なのかちゃんと考えよう
本日は「保険の基本」について書きました。
医療保険はなぜ3割で賄えるのか?と考えたことありますでしょうか?
払っていない7割分のお金はどこから出ているのでしょうか?
自己負担ではない7割は健康保険組合が払っています。
しかし、この健康保険組合が集めているお金は
自分たちで払った社会保険料で賄われています。
簡単に言うと、皆から集めて、そのお金の一部を
必要な人の支払いに回している、という仕組みです。
なので「自己負担は3割」と言っていますが
実際には7割の中の一部は自分が社会保険として納めたお金であるということです。
これは一般の生命保険でも仕組みは同じです。
1000万円の死亡保険に加入していた人が亡くなった場合
保険会社から1000万円支払われます。
しかし、そのお金は元々保険加入者から集めたもので
その一部が必要な人に支払われた、ということになります。
このように「多くの人から集めたお金の一部を必要な人に払う」というのが
保険の概念です。
つまり、大体の人は「健康」で「レアケースは起きない」ということです。
だから使う人に回すためのお金を集められるというわけです。
まったくレアケースを想定しない、というのがいいとは思いませんが
リスクばかり気にして保険にお金を掛け過ぎするのは本末転倒と考えます。
自分は民間保険は死亡保障以外必要ないと考えて
今、色々保険を整理しました。
この決断が吉と出るのか、凶と出るのかは
10年後くらいにわかるのだと思います。
こうご期待。
この辺の話もFPの勉強の中に出てきます。
参考書はこちらです。自分と一緒に勉強しましょう!
来月試験です…。
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それでは今日も一日ご安全に!