【お金の話】第54回 投資詐欺の見極めについて
このブログでは、自分の実体験をもとに色々役に立つ情報や雑記を記載していきます。
本日のテーマは「投資詐欺の見極めについて」です。
先日、「ジャパンライフ」という会社の巨額詐欺事件により容疑者逮捕!というニュースが流れました。
被害総額2100億円という非常に大きな額で、この被害額は前後に起きた詐欺事件の総額として
2番目の大きさなのだそうです。
ちなみに1番は「安愚楽牧場和牛詐欺事件」だそうです。名前くらい聞いたことがあるのではないでしょうか?
本ブログは投資商品の紹介をしています。
その観点から、本日は、本事件がどのような手口のもので、投資詐欺に遭わないための注意点について紹介します。
このような事件があると、投資そのものを一括りにして「投資は危ないものだからやめておこう!」とか
ひどいものになると「投資をやっている人自体が危ない」みたいなことになるので
そうではなく、正しい知識を得ることで不安を解消していきましょう。
1.【始めに】投資詐欺商品は世の中に溢れている
冒頭からこんなんいいますが、世の中には詐欺、もしくは詐欺まがいの商品が身近にあふれています。
過去のブログでソーシャルレンディングについて書きましたが
自分自身、これで自転車操業の会社に投資してしまったためにお金を失っています。
ちゃんと金融庁に認められていた会社だったのにこのありさまです。
投資商品とは別ですが、大学の時に電話勧誘で
「入会50万円、月3万円の払い込みを5年やったら
一生涯リゾート旅行使い放題の会員になれます!」みたいなのを
受けたことがあります。(詳しい値段忘れましたが…)
これ、払い込む額は230万円なので
「毎月、一生涯リゾート旅行できる、っていうのを考えたら十分お得なのでは?」と考えました。
でも親に「そんな頻繁に旅行するわけないだろ!」といわれて目が覚めました。
そして、その会社自体、もう無いと思います…。
ジャパンライフは政治家や色々財界に取り入って、顧問に朝日新聞の元部長の方を
起用するなど、対外的にはちゃんとした会社である、というのをアピールしていました。
「桜を見る会」に招待されていた、という手紙を使って投資家を募っていた、ということも報告されています。
このように、闇金のような業者ではなく、表舞台に出て堂々と詐欺を働くような会社は
結構あるわけです。
「自分は注意しているから大丈夫!」みたいなことを思っている方、気を付けてください。
2.【結論】「投資利回り5%で元本保証」はありえない
ジャパンライフの事件はどのような方法の詐欺だったのか?ということについて簡単に書きます。
①同社は、磁気治療器のレンタルをしていた
②顧客勧誘セミナーなどで、顧客に対し「磁気治療器のレンタルユーザーが殺到している」と説明。レンタル事業が順調に運営されているかのように見せ掛け、販売預託契約を勧誘
③「投資利回り6%で元本保証」という謳い文句で契約を結ばせた
④最初はこの配当利回りがちゃんと支払われ、高利回りの投資商品に沸いた顧客がさらに投資
しかし、この支払われたお金は磁気治療機器の事業で生み出されたものではなく
顧客自身が支払った投資額をちょっとずつ返金していた、というものだった
⑤事業を行っているわけではないので、資金繰りが行き詰まり倒産
顧客が支払ったお金は、同社社員の私腹を肥やすのに使われていた
こんな感じです。
要は「100万円支払って、利回りとして毎年6万円受け取ってきたと思ったら、これは自分が払った100万円から
6万円返されていた」というものです。
全額戻ってくる前に倒産されてしまうので、支払われなかった分がそのまま被害額になります。
これは、「ポンジ・スキーム」といわれる伝統的な詐欺手法です。
チャールズ・ポンジさんという人が1919年に生み出した詐欺方法なので「ポンジ・スキーム」といわれています。
そんな大昔からの方法なのに騙されてしまうという…。
できるビジネスマンっぽいこの人がチャールズ・ポンジ氏。
基本、高利回りの商品というのはリスクが高いです。
ここでいう「リスク」は損失ということではなく
「不確定要素」ということです。
大きな利益を得られるかもしれないけど、損する可能性も高い、ということです。
そんな中で、このジャパンライフは「投資利回り6%で元本保証」といっています。
「投資利回り5%で元本保証」はありえません。
というか投資で「元本保証」を謳うのは、法律違反になる場合があります。
こんな謳い文句があったらまず詐欺と思ってください。
3.【詳細】投資利回りの相場を知ろう
2項で「投資利回り5%で元本保証」はありえない、と書きましたが
では投資の相場はどんなものなのでしょうか?
預金も含めて利率と補償についてザックリ書きます。
①当座預金(事業支払い用口座)
利率…0%
補償…100%
②普通預金
利率…0.001%
補償…各金融機関ごとに1000万円まで
③国債
配当利率…0.05%(最低保証、物により異なる)
補償…財務省は「元本割れ無」と表記しているが、可能性は0ではない
④米国株ETF
配当利率…3~7%くらい
補償…全く無、株価の値動きは+50%~-30%くらいある
実は普通預金も100%補償ではないのです。
米国株ETF等で考えると、利回りは3%がいいライン、5%だと攻めている方、7%はかなり攻めている
といわれています。
長期的に見ればほとんどプラスになる、といわれていますが、短期では大きな損失の可能性もあります。
リスクを考えた相場はこれくらい、ということです。
とにかく、「投資利回り5%で元本保証」は詐欺!!
これはしっかり覚えておいてください。
4.【まとめ】怪しいものを見つけたら専門家に相談!
本日は「投資詐欺の見極め」について書きました。
「利回り5%でもリスクって結構大きいの?」と思われた方もいるかもしれません。
でも、もし平均して利回り5%入ってきたら、20年後には資産が2倍になるわけです。
複利で運用していたら2.65倍です。
40歳で運用を始めたとしても、年金受給前にちゃんとお金が残せる、というのは非常に
安心材料になると考えます。
よく考えて商品を選んでみてください。
自分はこのブログで、投資商品として
米国株の投資信託であるeMAXIS Slim米国株(S&P500)をオススメしています。
最近の運用チャートはあまり芳しくありませんが、米国株式の投資信託であれば
定期買付し、15年以上の長期運用すれば、どんなに悪い状況であってもプラスになるといわれています。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
それでも他の金融商品で「これって気になる!」「これって怪しくない??」と思うものについては
専門家に聞きましょう。
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始めの1ヶ月は無料なので、お試しにやってみるのもいいかと思います。
正しい知識を持って、詐欺に騙されることなく投資をしてみましょう。
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では、今日も一日ご安全に!