【仕事の話】第8回 リンゲルマン効果について
こんにちは。ナンドーです。
このブログでは、自分の実体験をもとに色々役に立つ情報や雑記を記載していきます。
本日のテーマは「リンゲルマン効果について」です。
この言葉は自分の通っているビジネススクールで習いました。
聞きなれない単語だと思いますが、非常に面白い概念なので覚えていただけると役に立つかと思います。
1.【始めに】リンゲルマン効果とは?
「リンゲルマン効果」 とは「社会的手抜き」というものです。
集団での作業時に力を抜いてしまう現象、と言われています。
例えば、大人数で何か重い物を持ち上げたときに「アイツ明らかに持ってないだろ」という状況をみたことありませんか?
大人数が集まる会議で最初から最後まで一切発言せず終わるとか…。
「皆で協力しよう!」とやったのに、効果が落ちたり効率が悪くなる、ということが起きるのはこのためですね。
2.【結論】人は集団になると「無意識に」サボろうとする
リンゲルマン効果を定量的に示したものが下記です。
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彼(リンゲルマン)が実験したのは、綱引きや荷車を引くこと、回転するひき臼のバーを押すことなどであった。実験の結果、1人の力を100%とした場合、集団作業時の1人当たりの力の量は、2人の場合は93%、3人85%、4人77%、5人70%、6人63%、7人56%、8人49%となった。
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1人で100の力が出るのに、8人でやったら392の力とはこれいかに。
しかもこの実験で興味深いのは、全員気持ちとしては「全力でやっている」という点です。
「皆やっているから自分はサボってもいいや」などと思っていなくても、皆で同じことをやっていると、人は「無意識に」サボろうとする。これが集団の罠のようです。
3.【詳細】リンゲルマン効果を抑制するには?
リンゲルマン効果を抑制するには下記の9つの方法があるのこと。
- ①罰を与える
- ②社会的手抜きをしない人物を選考する
- ③リーダーシップにより集団や仕事に対する魅力の向上を図る
- ④パフォーマンスのフィードバックを行う
- ⑤集団の目標を明示する
- ⑥個人のパフォーマンスの評価可能性を高める
- ⑦腐ったリンゴを排除し、他者の存在を意識させる
- ⑧社会的手抜きという現象の知識を与える
- ⑨手抜きする人物の役割に気づく
いっぱいあるんだけど、リーダーが何とかしてくれないといけないものばっかり…。
とりあえず個人で何とかできるのは「リンゲルマン効果というものがある、ということに気付くこと」だと思います。
人がいっぱい集まったことで安心するのではなく、ちゃんと一人一人に役割を与えたり、個人が意識することで全体を活性化させることが大切ですね。
4.【まとめ】自ら進んで行動することが大切
人間は「まあ自分がやらなくてもいいか」となりがちです。
特に日本人は集団で同じ行動を取りたがる傾向にあるので、この傾向が強いのかもしれません。
でもそこで 自ら率先して、何か行動すれば、周囲との信頼関係を築けたり、他より一歩進むことができるのだと思います。
自分は吹奏楽をやっていますが、一人で「合奏」をすることはできません。
「人が集まると無意識にサボる」と述べてきましたが、逆に大多数が頑張れば、それに釣られて残った人たちもやる気を出し、結果的に個々の潜在能力以上の物を発揮できる、というのも人間です。
「皆と同じように」から「自分から一歩前へ、そして皆で」とできるように頑張ろうと思います。
皆さんも次の行動をしてみませんか?
ということでこのブログの第一号のコメントをいただけると嬉しいです!!
お待ちしています。
それでは今日も一日ご安全に!