nandoblogのブログ

30代後半、機械系エンジニア、2児の父のブログです。

【お金の話】第57回 他人事ではない?タバコ増税について

こんにちは。ナンドーです。

このブログでは、自分の実体験をもとに色々役に立つ情報や雑記を記載していきます。

本日のテーマは「他人事ではない?タバコ増税について」です。

 

先日のブログで、2020年10月1日より酒税が変更になることを書きました。

他にもこの10月から値上げになるものは多々あるのですが

その中でも極めて大きな値上げとなるものがあります。

それがタバコです。

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ここ数年、毎年値上がりをしていたタバコは

この10月で紙巻、加熱式共に40~50円と大幅に値上がりします。

今まで490円で留まっていた銘柄もついに大台の500円を突破することになります。

 

主な銘柄の値上がり一覧はこちら。

otokonokakurega.com

 

こういう値上がりの話があるとよくこんな話を耳にします。

 

「私はタバコ吸わないから関係ない」

「タバコ嫌いだから、喫煙者からいっぱい税金取ってくれ」

アメリカでは一箱1000円なんだからまだまだ安い」

 

しかし、この先タバコの極端な値上がりが続ければ

そのうち非喫煙者にも影響するのでは?という記事があったので

自分の考えも含めて書いてみたいと思います。

 

1.【始めに】タバコ値上がりの推移

 

まず、自分は現在タバコは吸っていません。

現在、なので昔は吸っていました。

もうやめてからかれこれ4年経ちました。

 

ちなみに自分が吸っていたタバコはメビウス(昔はマイルドセブン)のメンソールでした。

タバコの値段の推移として、この銘柄を代表に見てみます。

 

タバコの値段の推移と一緒に大卒初任給の推移を並べていたものがあったので

こちらを引用します。

これを見ると1977年当時、メビウス一箱の値段は150円でした。

それが2006年になると300円になっています。

値上がり幅ちょうど2倍です。

大卒の初任給は10,1000円から199,800円なので、1.98倍ということから

物価の上昇に応じて給料も上がり、タバコの値段も上がったよ、という

特におかしくない連動の動きをしていました。

 

しかし、ここから様子がおかしくなってきます。

2006年に一箱300円だったメビウスは2020年に540円となります。

この値上がり幅は1.80倍です。

2020年の大卒初任給は未発表となっていますが

前年の賃上げ幅がそのまま踏襲されるとすると、213,800円となります。

この予測値で比較すると、大卒の初任給は2006年に199,800円だったので1.07倍です。

 

収入の増加に対してタバコの値段の上がり方が半端なものではありません。

いくら何でも異常な気がします…。

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2.【結論】タバコ値上げが非喫煙者に影響する?

 

「タバコの値段が上がってもタバコ止めない人はどうせ止めないんだから別にいいでしょ」

こういう人もいます。

 

実際に習慣的に喫煙している人の割合を見てみるとかこんな感じです。

2010年にガクッと喫煙者が減っているのは、ここで一箱110円の大幅値上げがあったからと思います。

そして、この推移をみると、確実に喫煙者の数は減ってきています。

 

これまで、タバコの値段を上げて喫煙者が減ったとしても、総じて税収自体は多くなる、という仕組みでしたが

ここまで上がってくるといつか頭打ちになる可能性があります。

 

そうしたらどうなるか?

タバコから税収を見込めなくなる

→別のところに転嫁する

→酒など別の嗜好品の値上がり

 

という懸念が出てくるわけです。

 

そしたらこれまで無関係、と言っていた人たちも無関係ではなくなってきます。

過度な値上げは逆に税収の妨げになり、他のところで影響が出る可能性がある、ということです。

www.msn.com

 

3.【別件】タバコが禁止にならない理由は?

 

そもそも、タバコをこれだけ値上げしている背景には

建前として「国民の健康増進」や「受動喫煙の防止」といったものがあります。

タバコによる健康被害の治療に医療費が使われて、その医療費が税金賄われていて…という

謎の堂々巡りもされています。

 

「じゃあタバコの販売自体禁止にしたらいいじゃないか」という声もありますが

タバコの販売禁止というのはまず無いと思われます。

 

まずは、その税収の多さです。

タバコ税は税収全体の約2%を占めており、それが国税地方税に振り分けられています。

 

医療費にタバコの治療が使われている、といってもその相関関係を

完全に明らかにすることはできないので、タバコの販売を禁止にすることはできないのでしょう。

 

4.【まとめ】喫煙者も非喫煙者も共存できる世の中を

 

本日は「他人事ではない?タバコ増税」について書きました。

 

毎回このような値上げでyahooニュースのコメント欄とかに

「タバコ嫌いだからいくら値上げしてもいい」みたいなコメントが見られますが

それって魚嫌いな人が

「自分は魚を食べないので魚税を作って、そこから税金取ってくれ」とかっていってるのと同じと思います。

 

貴方が好きなものは誰かは嫌いなものかもしれない。

だからそれを自分が嫌いだから何しても構わない、みたいな考え方だと

そのうちしっぺ返しを食らいそうな気がします。

 

タバコ増税は禁煙者も他人事ではない、と考えて

「いくらでも値上げしろー」みたいな考え方は改めてみてはいかがでしょうか?

 

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 では、今日も一日ご安全に!